中古住宅はどれくらい見学すべき?理想の回数とチェックポイント

Yahoo!知恵袋で不動産に関することを検索すると「中古住宅を購入したいが、何回くらい見学してから購入を決意すべき?」という質問を多く見かけます。

不動産を購入する際は、見学の回数が多いほど失敗する確率が減るため、「できる限りたくさん見学してから購入を決意すべき」が答えですが、スケジュールなどの都合で、そう何度も見学できません。

そこで、今回の「誰でもわかる不動産売買」では、中古住宅を購入する際の理想の見学回数と、確認すべきチェックポイントをご紹介しましょう。

1. 建物見学 … 最低でも3回以上

中古住宅を購入する際は、最低でも3回以上は建物を見学することが大切です。

1回目、2回目、3回目の見学のチェックポイントをご紹介しましょう。

売主が居住中の中古住宅を見学する際は気が引けますが、購入後の後悔を防ぐために、めげずにチェックしてください。

1回目の見学では「雰囲気」をチェック

はじめて物件を見学する際は動転するなどして、冷静に建物の状態をチェックするのは難しいものです。

そのため、一回目の建物見学では、中古住宅の間取りや内装が好みであるかなど、雰囲気をチェックしてください。

たとえば、家族3人での居住を希望する場合は、3人分の居住空間があるかなど大雑把で構いません。

中古マンションを購入する場合は、窓からの景色を確認するなども良いでしょう。

そして、それらが気に入った場合は、日をあらためて2回目の見学に進みます。

2回目の見学では「傷み具合」をチェック

1回目の見学で中古住宅の雰囲気が気に入れば、不動産業者に連絡しつつ2回目の見学にトライします。

2回目の見学では、建物の傷み具合をチェックしてください。

一戸建ての場合は、天井や壁に雨染みがないか、踏みしめると柔らかい床がないか、基礎に大きなひび割れがないかなどをチェックすることが大切です。

天井や壁に雨染みがある場合は雨漏りが、柔らかい床がある場合は床下の腐朽やシロアリによる食害が、基礎に大きなひび割れがある場合は建物の傾きなどが予想されます。

また、中古マンションの場合は、お風呂まわりや洗面室の床などにカビがないかチェックすることが大切です。

水回りの床にカビがある中古マンションは、階下への水漏れが予想されます。

そして、2回目の見学終了後は、不動産業者に確認したり、ネットで検索するなどして、その中古住宅を購入すると、どれくらいの費用を伴う修繕が必要か調査しつつ、それらを踏まえた上で購入すべきか判断してください。

購入すべきと判断した場合は、3回目の見学に進みます。

3回目の見学では、購入を申し込むべきか判断

2回目の見学で購入すべきと判断した場合は、3回目の見学に挑みます。

3回目の見学では、現場を確認しながら最終的に購入すべきか判断し、購入を希望する場合は、不動産業者を通しつつ売主に購入申し込みを行います。

購入申し込みとは、その中古住宅を購入する意思があることを売主に伝えるもので、購入申込書を提出しつつ申し込みます。

3回目の見学で購入を迷う場合は、「もうしばらく考えさせてほしい」などと不動産業者に伝え、違う物件を探したり、4回目の見学に進むのが良いでしょう。

なお、購入申し込みは無条件でキャンセルすることが可能で、違約金なども発生しません。

中古住宅を購入する際は、最低でも3回以上は建物を見学するのが理想

2. 周囲の環境見学 … 異なる状況で最低でも4~5回以上

建物の不備はリフォームや修繕工事で取り返せますが、周辺環境の不備は取り返せません。

そのため、中古住宅を購入する際は、建物だけではなく周辺環境の見学も大切です。

周辺環境の見学は、異なる状況下で4~5回以上実施し、問題がないと確認した上で中古住宅の購入を決断してください。

中古住宅の周辺環境を見学するタイミングは以下のとおりです。

平日の早朝と昼間

まずは、平日の早朝と昼間の周辺環境を見学してください。

たとえば、マナーが守られていないゴミの集積所が近くにある中古住宅を購入すると、早朝から臭いやカラスの鳴き声などに悩まされるかもしれません

また、昼間に渋滞する道路に面する中古住宅を購入すると排気ガスによる煤が気になり、屋外に洗濯物を満足に干せない可能性があります。

平日の夕方と夜間

平日の早朝と昼間の見学が済めば、夕方と夜間も見学します。

たとえば、早朝や昼は静かな住宅街であっても、夕方はお子様を連れたママさんの井戸端会議で騒がしくなるかもしれません。

また、工場の近くに建つ中古住宅を購入すると、夜間に多くのトラックが出入りするなどして、予想外に騒がしいことがあるため注意が必要です。

土日などの休日

中古住宅の周辺環境の見学で欠かせないのが土日です。

平日は静かな住宅街であっても、多くの方が休日となる土日になると、環境が一変する可能性があります。

たとえば、公園が近くにある中古住宅を購入すると、土日は人が集まるなどして、家の中で安らぐことができないかもしれません。

中古住宅の広告を見ると「周辺環境:閑静な住宅街」などと書かれていることがありますが、不動産業者は全ての時間帯の状況を把握しているわけではないため注意してください。

雨の日

中古住宅の見学で、忘れてはいけないのが雨の日です。

晴れの日は穏やかな土地や場所でも、雨の日は一変することがあります。

たとえば、水はけが悪い土地に建つ一戸建ての中古住宅は、雨の日に敷地内や床下などに水が溜まるなどして、建物が傷んでいる可能性があります。

また、メンテナンスが行き届いていない中古マンションは、雨の日に廊下に大きな水溜まりができるなどして、足元が悪くなることがあるため注意が必要です。

中古住宅を購入する際は、雨の日の見学が重要です。

中古住宅を購入する際は、最低でも4~5回以上は周辺環境を見学するのが理想

まとめ - 見学の回数を増やせば、後悔するリスクを少なくできる

中古住宅を購入する際の理想の見学回数をご紹介しました。

不動産は、見学の回数が多ければ多いほど、購入後に後悔するリスクを減らせます。

そのため、中古住宅は一目惚れなどで購入せず、建物を3回以上、周辺環境を4~5回以上見学しつつ購入を決意することが大切です。

他の購入希望者が存在するなどして、不動産業者に購入を焦らされる場合は、その中古住宅と縁がないと考え、いったん身を退くのも悪くはありません。

不動産との出会いは縁であり、諦めなければ、いつかきっと理想の不動産に巡り会えます。 

ちなみに、私も2回だけ見学した一戸建ての中古住宅を購入し、物の見事に失敗した経験があります。

その後、その中古住宅を売却し、現在はとある土地に家を建てて住んでいますが、その土地を購入する際は、1年間にわたり四季折々50回以上見学しました。

現在、その土地に住んでいますが、心から購入して良かったと感じています。

皆様が中古住宅を購入する際は、心行くまで見学してください。

内部見学は不動産業者への申し込みが必要ですが、周辺環境であれば自由に見学できます。

ご紹介した内容が、中古住宅の購入を希望する皆様のお役に立てば幸いです。失礼いたします。