リフォーム済みの中古住宅を購入したい。注意すべき点はある?

建物の寿命を延ばすリフォームが実施されたか確認することが大切です

最近は、リフォーム済みやリノベーションされた中古住宅が人気です。

しかし、それらの物件を購入して入居後に不具合が見つかり、後悔する方もいらっしゃいます。

そこで、今回の「誰でもわかる不動産売買」では、リフォーム済みの一戸建ての中古住宅や、リノベーションされた中古マンションの購入を検討する方へ向けて注意すべき点をご紹介しましょう。

1. 見た目だけのリフォームでは、建物の寿命は延びない

リフォーム済みやリノベーションされた中古住宅は、一般的な中古住宅より綺麗ですが、上辺だけのリフォームでは、建物の寿命は延びません。

そのため、リフォーム済みやリノベーションされた中古住宅を購入する際は以下の点に注意し、建物の寿命を延ばすリフォームが行われたか確認することが大切です。

壁内や床下など、躯体部分までリフォームされたか?

築年数が古い木造の一戸建ては、雨漏りにより壁内の柱が腐朽していたり、シロアリの食害により床下の建材が腐敗していることがあります。

そのため、木造の一戸建ての中古住宅を購入する際は、壁紙や床材が綺麗にリフォームされていても油断せず、その物件を取り扱う不動産業者に、壁内や床下に腐朽はないか、腐朽があった場合は、それらを修繕するリフォームが実施されたか確認することが大切です。

また、外壁がリフォームされた状態で販売されている一戸建ての中古住宅を購入する際は、どのような工法でリフォームされたか確認してください。

外壁のリフォームは、外壁を貼り直すリフォームと、既存の外壁の上に新しい外壁を貼る「カバー工法」と呼ばれるリフォームが存在します。

カバー工法による外壁のリフォームは、内側の傷んだ外壁や、壁内の柱の腐朽が放置されている可能性があるため注意が必要です。

水道管もリフォームされているか?

最近の住宅は、塩化ビニルやポリエチレン製の水道管が使用されていますが、築30年などを超える一戸建てや中古マンションは、主に金属製の水道管が使用されています。

塩化ビニルやポリエチレン製の水道管は錆びることがありませんが、金属製の水道管は老朽化することにより内側に錆が付き、蛇口から出る水に赤錆が混じることがあるため注意が必要です。

そのため、リフォーム済みやリノベーションされた中古住宅を購入する場合は、キッチンや浴室の綺麗さに目を奪われず、水道管も交換されたか確認することが大切です。

特に鉄筋コンクリート造りの中古マンションの水道管を交換するのは費用が掛かるため、一部分だけ交換されていたり、交換されていない可能性があります。

アスベストは撤去されているか?

築年数が古いリフォーム済みの中古住宅を購入する際は、アスベストが使用されていないか、その中古住宅を取り扱う不動産業者に確認してください。

たとえば、アスベストは耐火性に優れているため、築年数が古い一戸建てや中古マンションでは、稀にアスベスト製のキッチンパネル(キッチン部分の壁に貼るパネル)が使用されていることがあります。

アスベスト製のキッチンパネルが使用されていても、リフォーム時に撤去されていれば問題ありませんが、アスベスト製のキッチンパネルの上に新しいキッチンパネルが貼られるリフォームが実施された場合は、後に問題になる可能性があるため注意が必要です。

なお、当サイトでは、中古住宅のアスベストの調査方法をご紹介するコンテンツ「中古住宅を購入する前にアスベストの使用状況を調査する方法」も公開しています。

お時間のある方はぜひご覧ください。

リフォーム済みの中古住宅は、躯体部分や水道管までリフォームされたか確認することが大切

2. リフォーム済み中古住宅は「保証付き」が望ましい

不動産会社が販売するリフォーム済みやリノベーションされた中古住宅には、引き渡し後に不具合が見つかった場合に修繕費用が支払われる保証が付くことがあります。

そのため、不動産会社が販売する、リフォーム費用が上乗せされた中古住宅を購入する際は、保証付きの物件を選ぶのが理想です。

以下に、リフォーム済みの中古住宅に付く保証の一例をご紹介しましょう。

なお、保証が付くのは、主に不動産会社が販売するリフォーム済みの中古住宅で、個人が売りに出すリフォーム済みの物件に保証が付くことは稀のため留意してください。

不動産会社独自の保証

リフォーム済みやリノベーションされた中古住宅に最も付くことが多いのが、その物件を販売する不動産会社が設けた独自の保証です。

補償内容や保証期間は不動産会社により異なりますが、保証期間内に不具合が発見された場合は、不動産会社の費用負担で修繕が実施されます。

ただし、不動産会社独自の保証は、不動産会社が倒産すると受けられない虞があります。

よって、不動産会社の独自の保証が付くリフォーム済みの中古住宅を購入する際は、大手不動産業者が販売する物件を選ぶように心掛けてください。

既存住宅売買のかし保険

既存住宅売買のかし保険とは、国土交通大臣から指定された住宅瑕疵担保責任保険法人が実施する、中古住宅の売買にまつわる保険です。

既存住宅売買のかし保険が付いたリフォーム済みやリノベーションされた中古住宅を購入すれば、引き渡し後に不具合が発見された場合、住宅瑕疵担保責任保険法人から保険金が支払われ、修繕費用を賄えます。

また、中古住宅に既存住宅売買のかし保険を付けるには、住宅瑕疵担保責任保険法人による検査が必要なため、同保険が適用されたリフォームやリノベーション済みの中古住宅は特に安心です。

既存住宅売買のかし保険の詳細は「住宅瑕疵担保責任保険協会|既存住宅売買のかし保険(宅建業者販売タイプ)」にて確認できます。

不動産会社が販売するリフォーム費用が上乗せされた中古住宅を購入する際は保証付きの物件を選ぶのが望ましい

まとめ - リノベーション済みの中古マンションは、管理体制も要チェック

リフォーム済みやリノベーションされた中古住宅の購入を検討する方へ向けて、それらの物件を購入する際に注意すべき点をご紹介しました。

リフォーム済みの中古住宅を購入する際は、見た目の綺麗さに目を奪われず、建物の寿命を延ばすリフォームが実施されたか確認することが大切です。

不動産会社が販売する、リフォームやリノベーションされたことを謳い、その費用を上乗せした中古住宅を購入する際は特に注意してください。

リフォーム費用を上乗せしつつ中古住宅を購入するのであれば、建物の寿命を延ばすリフォームが行われていなければ意味がありません。

なお、リフォームやリノベーションされた中古マンションは特に人気ですが、中古マンションは、一室だけをリフォームしても建物の寿命は延びません。

中古マンションの寿命を延ばすためには、建物全体のリフォームが必要で、建物全体のリフォームは管理組合が実施します。

よって、リフォームやリノベーションされた中古マンションの購入を検討する際は、リフォームの仕上がり具合と共に管理体制もチェックすることが大切です。

管理組合が機能していない中古マンションは、たとえリノベーションされていても長く住めない可能性があるため注意してください。