畑付きの中古住宅を購入したい?それなら「日当たり」にご注意!

最近は都会から田舎への移住が人気で、畑付きの中古住宅を購入しつつ野菜を作りたいと希望する方が多くいらっしゃいます。

しかし、畑があるだけでは野菜は育ちません。

都会に暮らしつつ畑付きの中古住宅を購入し、野菜作りを楽しみたいと希望する方へ向けて、その注意点をご紹介しましょう。

1. 畑があるだけでは野菜は育たない。日当たりが大切

ネットで田舎暮らし向けの中古住宅を探すと「畑付き」と宣伝する物件を多く見かけますが、畑が付いているだけでは野菜を育てることはできません。

野菜を育てるには日当たりが重要です。

以下に日当たりが良い場所で育つ野菜と、日当たりが悪くとも育つ野菜をご紹介しましょう。

日当たりが良い場所だけで育つ野菜

トマト、なす、ピーマン、カボチャ、えんどう豆、そら豆、トウモロコシ、大根、人参、サツマイモ、玉ねぎ、キャベツ、白菜、カリフラワー、オクラ、すいか、ごぼう、キュウリなど

日当たりがあまり良くない場所でも育つ野菜

ほうれん草、レタス、ジャガイモ、カブ、しょうが、アスパラガス、ネギなど

日当たりが悪い場所でも育つ野菜

しそ、みょうが、ふき、ニラなど

以上のように大半の野菜は日当たりが良い場所を好み、日当たりが悪い場所では上手く育ちません。

そのため、ネットで畑付きの物件を探し、畑が付いている中古住宅を見つけても迂闊に飛び付かず、畑に日が当たるか確認することが大切です。

具体的には、南側が道路に面しているなど、日光を遮る建物や山、林などがない土地が理想となります。

畑付きの中古住宅は日当たりが重要

2. 農地付きの物件に気を付ける

土地には地目が付いています。

地目とは、使用用途から付けられた土地の名称で、以下の23種類に区別されます。

23種類の地目

宅地、雑種地、原野、山林、畑、田、牧場、公衆用道路、保安林、公園、学校用地、水道用地、鉄道用地、運河用地、境内地、ため池、塩田、堤、鉱泉地、井溝、池沼、用悪水路、墓地

以上が地目の区分で、馴染みがあるのが宅地や雑種地ですが、畑や田は農地法により売買が制限される農地です。

そして、畑付きの中古住宅を探すと「宅地」と「畑」がセットになっている物件や、「宅地」と「田」がセットになっている農地付き物件を多く見かけます。

農地付き物件は宅地部分は購入できますが、農地部分は農家の方以外は購入できず所有もできません。

一般の方が農地を購入しつつ所有するためには、地目を宅地や雑種地に変更する必要があり、農地の地目を変更するためには、その土地が所在する地域を管轄する農業委員会への申請と許可が必要です。

農業委員会は、市街地に所在する農地の地目変更は容易に認めてくれますが、いわゆる「田舎」に所在する農地の地目変更は、なかなか認めてくれません。

そのため、畑や田が付いている中古住宅を購入する際は十分に注意してください。

なお、農地付きの中古住宅を購入すると、畑や田の部分は仮登記になるのが通例です。

仮登記とは、現在は所有者として認められないものの、将来的に地目が変更されるなどして所有できる状況になった際に、優先して所有できる権利を保全する登記を表します。

古民家と農地

まとめ - 筆者のおすすめは「クラインガルデン」

都会に暮らしつつ畑付きの中古住宅を探す方へ向けて、購入する際の注意点をご紹介しました。

畑付きの中古住宅を探すと「畑付き・すぐに野菜育ちます」などと宣伝されている物件を見かけますが、購入する際は日当たりに注意してください。

たとえ畑が付いていたり、畑を作れるスペースがあったとしても、日当たりが悪ければ育てられる野菜が限られ十分に楽しめません。

また、宅地と農地がセットになっている畑付きの中古住宅を多く見かけますが、農地部分は購入できず、購入できたとしても仮登記になるのが通例です。

仮登記で良ければ構いませんが、高いお金を払いつつ中古住宅を購入したにもかかわらず、土地の一部が仮登記というのは残念です。

実は、かくいう私も都会から田舎に移住しつつ生活していますが、私がお勧めするはクラインガルテンです。

クラインガルテンとは、地方公共団体が貸し出す畑付きの物件のことで、例えば千葉県香取市は「滞在型市民農園クラインガルテン栗源」を、奈良県宇陀郡曽爾村は「ドイツ流市民農園クラインガルデン曽爾」を運営しています。

クラインガルデンの利用料金は年間40~50万円程度などですが、月々の家賃に換算すると3~4万円程度などと比較的お手頃で、都会に暮らしながら週末だけ野菜を作るなど、カジュアルな田舎暮らしを楽しめます。