居住中の中古住宅を見学したい。緊張するけどどうすれば良い?

居住中の中古住宅を見学したい。緊張するけどどうすれば良い?

中古住宅には、売主が居住している状態で売りに出されている物件があり、見学の際は恐縮しがちです。、

とはいうものの、高価な不動産を購入するための見学なだけに、聞くべきことは聞いて、見るべきところは見なければなりません。

そこで、今回の「誰でもわかる不動産売買」では、居住中の中古住宅を見学する際の心構えや注意点をご紹介しましょう。

1. スリッパを持っていく

居住中の中古住宅を見学する際は、多かれ少なかれ売主の手を煩わせます。

そのため、居住中の中古住宅を見学する際は、売主の手を煩わせないようにスリッパを持参するのが理想です。

また、冬に木造の一戸建てを見学する際は足元の冷えが気になりますが、スリッパがあれば冷えず、落ち着いて見学できます。

居住中の中古住宅を見学する際は、スリッパを持参する

2. 写真撮影は、売主の承諾を得る

中古住宅を見学する際は写真撮影が欠かせず、写真を撮っておけば、帰宅後などに物件の詳細を確認できます。

しかし、居住中の中古住宅の写真を撮影すると家財道具が写ることがあり、売主のプライバシーを損ねる虞があります。

よって、居住中の中古住宅を見学する際は、売主の承諾を得た上で写真を撮影することが大切です。

居住中の中古住宅を見学する際は、売主の承諾を得てから写真を撮る

3. 売却する理由を確認する(重要)

居住中の中古住宅を売却するには大きなエネルギーが必要で、空き家を売却するより労力を要します。

また、住み心地が良い住まいを売却したいと思う人はいません。

つまり、居住中でありながら売りに出されている中古住宅は、それなりの理由があって売り出されている可能性が高いというわけです。

そのため、居住中の中古住宅を見学する際は、売主に売却する理由を尋ねることが大切です。

たとえば、資金繰りが悪化したなどの理由で住宅ローンが返済できず、止むを得ず売却するのであれば、物件自体に問題はありません。

しかし、近隣の環境が好ましくなく、引っ越したいなどの理由で売りに出されている居住中の中古住宅を購入した場合は、その環境も引き継ぐことになります。

よって、居住中の中古住宅を見学する際は、売主の顔色を確認しつつ、それとなく売却する理由を訪ねてください。

居住中の中古住宅を見学する際は、売主に売却の理由を聞く

4. 売買契約締結前にインスペクションが可能か聞く

インスペクションとは、建物の雨漏りや柱の傾き、シロアリや漏水などによる床下の腐朽、基礎のひび割れ、給排水管の錆や詰まり、換気ダクトの接続不良などを専門家が目視で確認する住宅診断を表します。

中古住宅を購入する際は、売買契約を締結する前にインスペクションを実施しておけば、瑕疵(欠陥や不具合)がある物件を回避できます。

しかし、売買契約を締結する前の中古住宅にインスペクションを施すには、売主の承諾が欠かせません。

そのため、居住中の中古住宅を見学し、物件が気に入った場合は、売主にインスペクションの承諾を求めるのが良いでしょう。

売主の承諾が得られれば、売買契約を締結する前にインスペクションを実施しつつ、瑕疵がある物件の購入を避けることができます。

なお、インスペクションは、一戸建てでも中古マンションでも可能ですが、5~8万円程度の費用が必要です。

そして、購入希望者の申し出でインスペクションを実施する際は、購入希望者が費用を負担する必要があるため注意してください。

インスペクションの詳細は、当サイトのコンテンツである「インスペクションとは? 費用の目安や、賢い業者の選び方を解説」にてご紹介中です。

お時間のある方は、ぜひご覧ください。

居住中の中古住宅を見学する際は、売主にインスペクションが可能か確認する

5. 売主と親しくなりすぎない(重要)

居住中の中古住宅を見学する際は、きちんと挨拶はするものの、売主と親しくなりすぎないことが大切です。

売主と親しくなりすぎると、思い切った値段交渉がし辛くなったり、言うべきことが言えなくなるなど、後から好ましくない状況になる可能性があります。

また、一般的な中古住宅を購入し、引き渡し後に瑕疵が見つかった場合は、売主に修繕を請求しますが、売主と親しくなりすぎると請求し辛くなります。

よって、居住中の中古住宅を見学する際は、売主と親しくなりすぎることがないように注意してください。

また、居住中の中古住宅を見学する際に、手土産を持っていく方がいらっしゃいますが、はじめての見学の際は不要です。

手土産は、複数回見学するなどして、その中古住宅を購入する意思が固まり、最後の見学で渡すのが理想です。

まとめ - 帰り際は、きちんと挨拶する

中古住宅の購入を希望する方へ向けて、居住中の物件を見学する心構えをご紹介しました。

中古住宅を購入する際は、建物の状態を3回以上、周辺環境を4~5回以上見学するのが理想ですが、居住中の物件は売主が居住しているだけに軽々しく見学できません。

私も何度か居住中の中古住宅を見学した経験がありますが、どうしても恐縮してしまいます。

しかし、不動産の購入は多額の費用を要するため、失敗は避けたいものです。

そのため、居住中の中古住宅を見学する際は、過度に恐縮せず、売主に売却する理由を確認したり、インスペクションが可能か尋ねるなど、毅然とした態度で臨むことが大切です。

そして、帰り際は、売主への丁寧な挨拶も忘れないように心掛けてください。

中古住宅を購入する際は、できる限り多く見学することが理想ですが、きちんと帰り際に挨拶すれば、再度の見学が申し込みやすくなります。