中古マンションの修繕積立金の平均

中古マンションの修繕積立金の平均

国土交通省の資料によれば、マンションの修繕積立金の平均は11,243円とのことです。

よって、中古マンションの修繕積立金の平均も11,243円であり、修繕積立金の相場はその前後である10,000円から12,000円などと考えられます。

国土交通省の資料を基に中古マンションの修繕積立金に関するデータをご紹介しましょう。

目次

1. 平均は11,243円

国土交通省による資料「平成30年度マンション総合調査結果からみたマンション居住と管理の現状」には、全国の1,688のマンションを対象に平成30年11月に実施したアンケートの回答結果が掲載されています。

同資料の8ページ「月/戸当たり修繕積立金の額」によれば、アンケート結果によるマンションの修繕積立金の平均は11,243円とのことです。

よって、中古マンションの修繕積立金の平均も11,243円であり、その前後である10,000円から12,000円程度が相場と考えることができます。

中古マンションの修繕積立金

また、同資料の同じく8ページの下部に掲載されているグラフ「月/戸当たり修繕積立金の額」には、マンションの修繕積立金の平均は築年数によって異なることが記されています。

そのグラフによれば、昭和54年以降に新築されたマンションの修繕積立金の平均は12,184円であり、平成22年以降に新築されたマンションの平均は8,351円とのことです。

中古マンションの修繕積立金は築年数が古いほど高い

つまり、中古マンションの修繕積立金は築年数が古いほど高く、新しいほど安くなる傾向があるというわけです。

これは、マンションは築年数が経過すると共に老朽化が進み、それに伴い修繕費用が嵩みつつ修繕積立金が値上げされることが理由と考えられます。

国土交通省の資料「平成30年度マンション総合調査結果」の「管理組合向け調査の結果」の218ページ「修繕積立金の増額有無(その1)」によれば、アンケートに答えたマンションのうちの81.7%が修繕積立金を増額したことがあるとのことです。

なお、中古マンションを購入すると修繕積立金と共に管理費も納める必要がありますが、同資料の185ページ「管理費収入/月/戸当たり(使用料・専用使用料からの充当額を除く)」によれば、管理費の平均は10,862円となっています。

ここから、「国土交通省|マンションに関する統計・データ等」から閲覧できる資料を参考にマンションの修繕積立金に関するデータをご紹介しましょう。

中古マンションの修繕積立金の平均は?
マンションの修繕積立金の平均は11,243円です。よって、売りに出されている中古マンションの修繕積立金の平均も11,243円と察することができます。
中古マンションの修繕積立金の相場は?
マンションの修繕積立金の平均が11,243円のため、その前後である10,000円から12,000円程度が相場と考えられます。
中古マンションの修繕積立金の傾向は?
10,000円から15,000円のマンションが全体の25.1%と最も多く、次いで7,500円から10,000円が全体の17.9%と多くなっています。
中古マンションの修繕積立金は戸数と関係がある?
さほど関係がありません。20戸以下など極端に戸数が少ないマンションの修繕積立金の平均は14,722円ですが、301戸から500戸のマンションの修繕積立金の平均も13,566円であり、それほど差はありません。
中古マンションの修繕積立金は築年数と関係がある?
マンションは築年数の経過と共に老朽化が進み、修繕積立金が高くなります。たとえば、昭和44年以前に新築されたマンションの修繕積立金の平均は26,356円であり、平成27年以降に新築されたマンションの修繕積立金の平均は6,654円です。よって、売りに出されている中古マンションの修繕積立金も築年数と関係があると察することができます。
築20年のマンションの修繕積立金はいくら?
平成2年から平成11年に新築された築31年から築22年のマンションの修繕積立金の平均は11,730円であり、平成12年から平成21年に新築された築21年から築12年のマンションの修繕積立金の平均は11,538円です。よって、築20年のマンションの修繕積立金は11,500円から12,000円程度と考えられます。
中古マンションの修繕積立金の平均は1㎡あたりいくら?
昭和44年以前に新築された中古マンションは399円、平成27年以降に新築された中古マンションは90円であり、全体の平均は164円です。
修繕積立金がない中古マンションはある?
全体の0.4%のマンションが修繕積立金がありません。
中古マンションの管理費の平均は?
マンションの管理費の平均は10,862円です。よって、中古マンションの管理費の平均も10,862円と察することができます。
中古マンションの管理費の相場は?
マンションの管理費の平均は10,862円のため、その前後である10,000円から12,000円程度と考えられます。
中古マンションの管理費の傾向は?
10,000円から15,000円が全体の22.5%と最も多く、次いで7,500円から10,000円が全体の17.2%です。

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2. 修繕積立金なしはまずい

国土交通省の資料によれば、マンションの修繕積立金の平均は11,243円です。

よって、中古マンションの修繕積立金の相場はその前後である10,000円から12,000円程度などと考えられますが、稀に修繕積立金がない物件や、月々5,000円などの安い物件を見かけます。

国土交通省の資料「平成30年度マンション総合調査結果」の「管理組合向け調査の結果」の191ページによれば、アンケートに答えたマンションのうちの0.4%が修繕積立金を徴収していないとのことです。

修繕積立金がなければ支払いが楽ですが、修繕積立金がない、または月々5,000円などと相場より大幅に安い中古マンションは、大規模修繕の際に一時金を徴収することがあるため留意してください。

大規模修繕とは、マンションの資産価値を落とさないために10年に1度などの周期で実施される外壁塗装などの大規模な工事であり、数千万円などの費用を要します。

マンションの大規模修繕の様子

マンションの大規模修繕

徴収する一時金の額は中古マンションの傷み具合などによって異なりますが、安くとも20万円から30万円程度、場合によっては80万円から100万円などになることも珍しくありません。

筆者も以前、修繕積立金が月々5,000円の中古マンションに住んでいましたが、そのマンションでは大規模修繕の際に各戸の所有者から一時金として50万円を徴収していました。

修繕積立金なしの中古マンションはそそられますが、結局は徴収されることがあるため注意してください。

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まとめ - 滞納者の割合は24.8%

国土交通省の資料を参考に中古マンションの修繕積立金の平均や相場をご紹介しました。

国土交通省の資料によれば、マンションの修繕積立金の平均は11,243円です。

よって、中古マンションの修繕積立金の平均も11,243円であり、その前後である10,000円から12,000円程度が修繕積立金の相場と考えられます。

また、修繕積立金が10,000円から15,000円のマンションが全体の25.1%と最も多いため、中古マンションの修繕積立金の相場は10,000円から15,000円と考えることもできます。

余談ですが、国土交通省の資料「平成30年度マンション総合調査結果からみたマンション居住と管理の現状」の238ページ「管理費・修繕積立金の滞納の有無と滞納住戸割合」を見ると、調査対象となった1,688のマンションの24.8%に修繕積立金と管理費を3カ月以上滞納する方がいらっしゃるとのことです。

また、同資料の244ページ「滞納者への措置」には管理組合における修繕積立金や管理費の滞納者への対処法が記され、文章などによる催促が最も多く、ついで支払い請求などの訴訟、競売と続きます。

催促状が届けば落ち着いて生活できず、競売などをされるとマンションから退去しなければなりません。

よって、もし皆さんに中古マンションを購入する機会があれば、可能であれば支払い能力を超えた修繕積立金が設定された物件は避けるように心掛けてください。

ご紹介した内容が、中古マンションの修繕積立金をお調べになる皆様に役立てば幸いです。失礼いたします。

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