中古住宅の住宅ローン控除の上限をわかりやすく解説

中古住宅の購入に対する住宅ローン控除の毎年の上限はいくら?

一定の条件を満たしつつ中古住宅を購入すると、住宅ローン控除が適用され所得税が減税されます。

そこで気になるのが、中古住宅の住宅ローン控除で減税される所得税の上限ですが、ときには年間20万円であったり、場合によっては年間40万円であるなど、制度が複雑でよく分かりません。

そこで、今回の「誰でもわかる不動産売買」では、中古住宅の購入に対する住宅ローン控除の控除限度額をわかりやすくご説明しましょう。

1. 消費税が掛からない中古住宅の上限は年間20万円

中古住宅の購入に対する住宅ローン控除で減税される所得税の上限は、消費税が掛からない中古住宅を購入した場合と、10%の消費税が掛かる中古住宅を購入した場合により異なります。

消費税が掛からない中古住宅と、掛かる中古住宅の違いは以下のとおりです。

中古住宅の消費税
・不動産業者を仲介させるなどして個人が売りに出す、マイホームや別荘として利用されていた中古住宅は掛からない
・不動産業者が直接販売する中古住宅や、個人事業者が事業として活用していた中古住宅は掛かる

そして、令和元年10月1日から令和2年12月31日までに、消費税が掛からない中古住宅を購入した場合における住宅ローン控除で減税される所得税の上限や、住宅ローン控除が適用される期間は以下のとおりとなっています。

減税される所得税の上限は年間20万円

消費税が掛からない中古住宅を購入し、住宅ローン控除が適用された場合における減税される所得税の額は、毎年20万円を上限とする、その年の年末の住宅ローン残高の1%です。

住宅ローン控除の適用期間は10年間

消費税が掛からない中古住宅を購入した場合における住宅ローン控除が適用される期間は10年間です。

消費税が掛からない中古住宅を購入した場合における住宅ローン控除の上限は20万円、住宅ローン控除が適用される期間は10年間

2. 10%の消費税が掛かる中古住宅の上限は年間40万円

つぎに、令和元年10月1日から令和2年12月31日までに、10%の消費税が掛かる中古住宅を購入した場合における、住宅ローン控除が適用される期間と、住宅ローン控除で減税される所得税の上限をご紹介しましょう。

消費税が掛かる物件と掛からない物件の違いは、当サイトのコンテンツである「中古住宅には消費税が掛かる?掛かる物件と掛からない物件の違い」にてわかりやすくご説明中です。

お時間のある方は、ぜひご覧ください。

住宅ローン控除の適用期間は13年間

10%の消費税が掛かる中古住宅を購入した場合における、住宅ローン控除の適用期間は13年間です。

減税される所得税の上限は毎年40万円など

10%の消費税が掛かる中古住宅を購入した場合における、住宅ローン控除で減税される所得税の上限は、1~10年目と11~13年目で異なり、以下のとおりです。

1~10年目までの上限

1~10年目まで減税される所得税は、毎年40万円を上限とする、その年の年末の住宅ローン残高の1%です。

11~13年目までの上限

11~13年目まで減税される所得税の上限は、以下の少ない方となります。

・その年の年末の住宅ローン残高の1%
・(中古住宅を購入した額-支払った消費税額)×2%÷3

10%の消費税が掛かる中古住宅を購入した場合における住宅ローン控除の上限

まとめ - 住宅ローン控除で減税されるのは、支払った所得税まで

中古住宅を購入した場合における、住宅ローン控除で減税される所得税の上限をご紹介しました。

仕組みが複雑で、戸惑う方が多い中古住宅に対する住宅ローン控除で減税される所得税の上限ですが、まとめると以下のとおりです。

・消費税が掛からない中古住宅を購入した場合 … 住宅ローン控除の適用期間は10年間、上限は毎年20万円
・10%の消費税が掛かる中古住宅を購入した場合 … 住宅ローン控除の適用期間は13年間、上限は毎年40万円など

なお、住宅ローン控除は、所得税が減税される制度です。

そのため、上限が20万円や40万円であっても、実際に減税されるのは支払った所得税までのため注意してください。

たとえば、その年に支払う所得税が10万円の場合は、住宅ローン控除で減税される所得税の上限が20万円であっても、実際に減税されるのは10万円です。

また、その年に支払う所得税が20万円の場合は、住宅ローン控除で減税される所得税の上限が40万円であっても、実際に減税されるのは20万円となります。

住宅ローン控除は、支払う、または支払った所得税が減税される制度であり、毎年20万円や40万円が支給される制度ではないため注意してください。

中古住宅を購入した場合における、住宅ローン控除で減税される所得税の上限は、国税庁の公式サイト内のページ「No.1214 中古住宅を取得した場合(住宅借入金等特別控除)」の「3 住宅借入金等特別控除の控除期間及び控除額の計算方法」にて詳細をご確認いただけます。