フラット35の手数料が高いのは気のせい? 手数料の仕組みを解説

フラット35の手数料が高いと感じる仕組みを解説

フラット35といえば審査が比較的通りやすく、金利も固定されるため安心して利用できますが、融資事務手数料が高いのが玉に瑕です。

しかし、手数料が高いと感じるのは、実は気のせいかもしれません。

フラット35の手数料が高いとお嘆きの方へ向けて、手数料が高く感じる理由や、手数料はいつ払うかなどをご紹介しましょう。

1. 手数料が高いと感じるのは、主に定率タイプ

フラット35の手数料には定率タイプと定額タイプがあり、高いと感じるのは主に定率タイプです。

しかし、定率タイプは手数料が高いものの住宅ローン自体の金利が低く、定額タイプは手数料が安いものの金利が高いという特徴があります。

フラット35の手数料のカラクリ

フラット35の手数料が高いとお嘆きになる方へ向けて、まずはフラット35の手数料の種類である「定率タイプ」と「定額タイプ」の仕組みをご紹介しましょう。

なお、フラット35を利用する際に支払う手数料の名称は金融機関により異なりますが、多くの銀行は「融資事務手数料」と呼びます。

定率タイプ

定率タイプは、融資額の割合から手数料を算出します。

例えば、筆者がこの記事を書く2020年2月の時点では、楽天銀行のフラット35の手数料は「借り入れ額 × 1.430%(最低110,000円)」であり、3,000万円を借り入れする場合の手数料は429,000円と高額です。

しかし、定率タイプは、住宅ローン自体の金利が低く設定されているため、過度に高いと嘆く必要はありません。

筆者がこの記事を作成する2020年2月の時点における楽天銀行のフラット35の金利は、返済期間が21年以上~35年以下、団信付き、物件価格の9割以内の融資で1.280%です。

定額タイプ

定額タイプは、借り入れる額を問わず手数料が一定です。

具体的な手数料の額は33,000円~10万円程度であり、定率タイプより大幅に安くなっています。

しかし、定額タイプは手数料が安いものの、住宅ローン自体の金利が高く設定されているのが通例です。

筆者がこの記事を書く2020年2月の時点における三井住友銀行のフラット35の手数料は定額タイプであり33,000円と安価ですが、返済期間が21年以上~35年以下、団信付き、物件価格の9割以内の融資における金利は1.940%となっています。

フラット35の手数料「定率タイプ」と「定額タイプ」の特徴

定率タイプ 融資額の割合から手数料が決定される。手数料が高いといわれるものの、住宅ローン自体の金利が低く設定されている
定額タイプ 33,000円など手数料が一定であり、手数料が安いといわれるものの、住宅ローン自体の金利が高く設定されている

2. 定率タイプの手数料が本当に高いか計算すると?

先にご紹介したとおり、フラット35における手数料は定率タイプが高いと感じ、定額タイプは安いと感じます。

そして、筆者がこの記事を作成する2020年2月の時点では、楽天銀行と三井住友銀行のフラット35の手数料や金利は以下のとおりです。

楽天銀行と三井住友銀行のフラット35の手数料と金利

  手数料 金利
楽天銀行 借入額×1.430%(定率タイプ) 年1.280%
三井住友銀行 33,000円(定額タイプ) 年1.940%

どちらも返済期間は21年以上~35年以下、団信付き、融資額が物件価格の9割以内の場合

それでは、楽天銀行と三井住友銀行でフラット35を利用し、3,000万円を借り入れつつ30年で返済した場合における支払額の総額を計算してみましょう。

フラット35における定率タイプと定額タイプの総支払額の差

  手数料 金利 毎月の支払額 総支払額
楽天銀行
(定率タイプ)
429,000円 年1.280% 101,000円 36,579,000円
(手数料込み)
三井住友銀行
(定額タイプ)
33,000円 年1.940% 110,000円 39,633,000円
(手数料込み)

どちらも元利均等返済で計算し、ボーナス返済はなし

上記のように手数料が安い定額タイプの方が、手数料が高い定率タイプより総支払額が3,054,000円も高くなっています。

フラット35の手数料は安いからと安易に喜ばず、金利を含めた総返済額で考えることが大切

3. フラット35の手数料はいつ払う?

フラット35の手数料は、借り入れ金が振り込まれる際に差し引かれるのが通例です。

つまり、3,000万円の融資を受けるために50万円の手数料が掛かる場合は、2,950万円が振り込まれることになります。

よって、フラット35を利用するために手数料を用意する必要はありません。

ただし、利用する金融機関により支払う方法やタイミングが異なる場合があるため、特に気になる場合はフラット35を申し込む銀行に、フラット35の手数料はいつ支払うか電話などで問い合わせるのが良いでしょう。

フラット35の手数料はいつ払う?

4. フラット35の手数料の比較

フラット35は、定率タイプは手数料が高いものの金利が低く、定額タイプは手数料が安いものの金利が高く設定されているのが通例です。

そのため、フラットの手数料は、高いと感じる定率タイプの方が総支払額が安くなる傾向があります。

ここから、各銀行の融資事務手数料や金利の比較をご紹介しましょう。

なお、ご紹介するのは2020年2月時点の情報となっています。

銀行名 商品名 手数料 金利
三井住友銀行 フラット35 33,000円(定額タイプ) 1.94%など
みずほ銀行 フラット35手数料定額型 33,000円(定額タイプ) 1.5%など
みずほ銀行 フラット35手数料定率型 借入金の1.87%(定率タイプ) 1.28%など
りそな銀行 フラット35 借入金の1.87%(定率タイプ) 1.28%など
千葉銀行 フラット35手数料定額型 33,000円(定額タイプ) 1.53%など
千葉銀行 フラット35手数料定率型 借入金の2.2%(定率タイプ) 1.28%など
静岡銀行 フラット35 55,000円(定額タイプ) 1.63%など
スルガ銀行 フラット35 借入金の2.2%(定率タイプ) 1.28%など
横浜銀行 フラット35金利引き下げタイプ 借入金の1.56%(定率タイプ) 1.28%など
横浜銀行 フラット35金利標準タイプ 33,000円(定額タイプ) 1.48%など
足利銀行 フラット35 借入金の1.65%(定率タイプ) 1.28%など
楽天銀行 フラット35 借入金の1.43%(定率タイプ) 1.28%など
イオン銀行 イオンフラット35Aタイプ 借入金の1.87%(定率タイプ) 1.28%など
イオン銀行 イオンフラット35Bタイプ 55,000円(定額タイプ) 1.48%など
住信SBIネット銀行 フラット35保証型 借入金の2.2%(定率タイプ) 1.2%など
住信SBIネット銀行 フラット35買取型 借入金の1.1%(定率タイプ) 1.28%など

まとめ - 高いと驚かず、金利を踏まえて総支払額を計算することが大切

高いといわれるフラット35の手数料についてご紹介しました。

ご紹介したとおり、フラット35の手数料には定率タイプと定額タイプがあり、高いといわれるのは主に定率タイプです。

しかし、定率タイプは住宅ローン自体の金利が低く、定額タイプは金利が高いのが一般的で、支払総額を計算すると定率タイプの方が低くなるのが通例となっています。

よって、フラット35の利用を検討し手数料が高いと感じる場合は、金利を踏まえつつ総支払額を計算し、結論を出すのが良いでしょう。

なお、総支払額の計算は簡単で、フラット35の公式ページ内に設置されている「フラット35 ローンシミュレーション」でシミュレーションしたり、YahooやGoogleで「住宅ローン シミュレーション」などのキーワードで検索することによりシミュレーションできるサイトが簡単に見つかります。

ご紹介した情報が皆様のお役に立てば幸いです。失礼いたします。