不動産投資におけるレバレッジとは? レバレッジの旨味とリスク

レバレッジやレバレッジ効果という言葉は、主にFX(外国為替証拠金取引)で使われますが、不動産投資でも使用されます。
不動産の投資を始めようとする方へ向けて、不動産投資における「レバレッジ」や「レバレッジ効果」の意味と、レバレッジの旨味やリスクをご紹介しましょう。
1. 不動産投資におけるレバレッジとレバレッジ効果の意味
そもそもレバレッジとは、小さな力で大きな物を動かす際に用いる「テコの原理」の「テコ」を意味します。
そして、不動産投資におけるレバレッジやレバレッジ効果という用語の意味は、以下のとおりです。
レバレッジの意味
不動産投資におけるレバレッジとは、自己資金が少ない状態で、金融機関などから融資を受けつつ、手持ちの資金を上回る高額な投資用の不動産を購入することを表します。
なお、都市銀行や地方銀行では、不動産の投資を始めたい方へ向けて、アパートローンやプロパーローンと呼ばれる、賃貸住宅を購入するためのローンを取扱中です。
レバレッジ効果の意味
レバレッジ効果とは、レバレッジで高額な投資用の不動産を購入し、自己資金だけで安価な不動産を購入するより、大きな収益をあげることを意味します。
以下に、レバレッジを用いて不動産投資を始めた場合と、自己資金だけで不動産投資を始めた場合の収益を比較してみましょう。
レバレッジ効果の具体例
レバレッジあり | レバレッジなし | |
---|---|---|
自己資金 | 1,000万円 | 1,000万円 |
不動産価格 | 5,000万円 | 1,000万円 |
借入金 | 4,000万円 | 0円 |
年間の家賃収入 | 500万円 | 100万円 |
年間の返済額 | 300万円 | 0円 |
年間の収益 | 200万円 | 100万円 |
2. 見通しが甘かったでは済まされないレバレッジのリスク
レバレッジを用いて不動産投資を開始し、レバレッジ効果が発揮されれば、自己資金だけで不動産を購入しつつ賃貸しするより、大きな収益をあげることができます。
しかし、賃貸アパートやマンションを運営する際は、高額な修繕費用などが必要になることがあり、満室が続くわけでもありません。
空室が多く、思うように収益があがらない場合は、ローンの返済に困ってしまいます。
そのため、レバレッジ効果を期待しつつ、金融機関から融資を受けながら投資用の不動産を購入する際は、その不動産で収益をあげることができるか、よく判断することが大切です。

3. レバレッジはハイリスク・ハイリターン
不動産投資におけるレバレッジやレバレッジ効果の意味と、レバレッジのリスクをご紹介しました。
レバレッジを活用できれば、自己資金だけで不動産を購入するより大きな収益をあげることができますが、失敗すれば、大きな負債を抱えることになります。
そのため、レバレッジはハイリスク・ハイリターンです。 よって、レバレッジで不動産投資を開始する際は、その物件のランニングコストなどを踏まえつつ、慎重に不動産を購入することが大切です。