中古住宅のメリット

中古住宅を購入する際は、誰もが新築と比べつつ買うべきか迷います。

かくいう私も中古住宅を購入した経験がありますが、購入する際は大いに迷いました。

そこで、今回の「誰でもわかる不動産売買」では、中古住宅と新築の選択に迷う方へ向けて、購入に弾みが付く中古住宅のメリットをご紹介しましょう。

目次

1. 安くて広い

中古住宅のメリットといえば新築より安く購入できることであり、それは周知の事実です。

しかし、ただ単に安いことだけが中古住宅のメリットではありません。

新築より安くて広い家を購入できることが中古住宅の本当のメリットです。

たとえば、そのエリアで床面積が100㎡、敷地面積が130㎡で5,000万円の新築が販売されている場合は、同じエリアで床面積が130㎡、敷地面積が150㎡の中古住宅を4,000万円で購入できる可能性があります。

中古住宅は新築より安くて広いのがメリット

このように中古住宅は安いだけではなく、安くて広い家を購入できることがメリットです。

建物の面積が広く部屋数が多ければ来客時に便利であり、趣味の部屋なども設けることができます。

また、敷地面積が広ければ車を2台停車できる駐車場を設置するなど、土地を有効活用することも可能です。

▲ 目次に戻る

2. 住宅ローンの返済が楽

中古住宅のメリットは安価なことであり、新築が5,000万円で販売されているエリアであっても、中古住宅であれば2,500万円で購入できる可能性があります。

購入価格を抑えることができれば住宅ローンの借り入れ金額を少なくし、毎月の返済額を抑えつつ生活を楽にできます。

筆者がこの記事を作成する2021年3月現在、フラット35の金利は1.35%程度ですが、その条件で5,000万円を借り入れつつ35年間で返済すると月々の返済額は13万5,000円であり、総返済額は6,279万円元利均等返済・ボーナス時加算額9万円)です。

これに対して、同条件で2,500万円を借り入れつつ35年で返済すると月々の返済額は6万8,000円であり、 総返済額は3,140万円(ボーナス時加算額4万5,000円)となっています。

中古住宅は住宅ローンの返済が楽なのがメリット

このように中古住宅は、住宅ローンの返済が楽になるのがメリットです。

無理をして新築を購入した方のお話を伺うと「住宅ローンの返済が大変で新築貧乏になった」などの意見を聞きますが、余裕を持った予算で中古住宅を購入すれば安心です。

ちなみに、フラット35を利用した場合における月々の返済額は「フラット35|ローンシミュレーション」にてシミュレーションできます。

▲ 目次に戻る

3. 固定資産税が安い

固定資産税とは、1月1日の時点で不動産を所有する方に課せられる税金であり、住宅を所有する限り毎年支払い続けなければなりません。

一戸建てを所有すると建物と土地を所有し、マンションを所有すると一戸部分とそのマンションが建つ敷地を戸数などで割った面積の土地を所有することになり、その両方に固定資産税が課せられます。

固定資産税は建物部分と土地部分の両方に掛かる

そして、一戸建ての建物部分やマンションの一戸部分の固定資産税は、築年数が経過すると共に下がります。

つまり、中古住宅は新築より築年数が経過しているため、固定資産税が安く済むというわけです。

たとえば、建物部分、または一戸部分の販売価格が3,000万円の新築であれば、その建物部分や一戸部分の固定資産税は25万円程度です。

これに対して、建物部分、または一戸部分の販売価格が1,500万円の中古住宅であれば、その建物部分や一戸部分の固定資産税は10万5,000円程度で済みます。

このように固定資産税が安く済むことが、中古住宅のメリットのひとつです。

なお、土地部分の固定資産税は、その土地に建つ建物の築年数が経過しても下がることがないため留意してください。

建物は築年数が経過することにより劣化するため、徐々に価値が下がると見なされ固定資産税が少しづつ安くなります。

一方、土地は劣化することがないため、価値が低下したと見なされることがなく固定資産税が下がることはありません。

よって、中古住宅を購入することにより、その中古住宅が建つ土地の部分の固定資産税が安くなるというメリットはないためご注意ください。

ただし、土地の固定資産税は、その周辺の地価が大きく下落した場合に限り少しだけ安くなることがあります。

▲ 目次に戻る

4. 消費税が不要

中古住宅の多くは、個人が不動産業者を仲介させつつ売りに出す、マイホームとして使われていた物件です。

それに該当する中古住宅は、消費税が掛かりません。

これは、一戸建て中古住宅も中古マンションも同じであり、消費税は不要です。

一方、新築を購入する場合は、その建物部分の販売価格に消費税が掛かります。

その税率は10%と高く、新築の建物部分は数千万円などと高額になることがあるため消費税も高額になりがちです。

このように、時には数百万円などと高額になりがちな消費税が掛からないことが中古住宅のメリットのひとつです。

ただし、不動産業者を仲介させつつ中古住宅を購入する際は、不動産業者に仲介手数料を支払う必要があり、仲介手数料には10%の消費税が掛かるため留意してください。

仲介手数料は中古住宅の購入価格によって異なるものの購入価格の3%+6万円などであり、詳細は以下のとおりです。

中古住宅の仲介手数料

物件価格 仲介手数料
400万円超 物件価格の3%+6万円+10%の消費税
200万円超400万円以下 物件価格の4%+2万円+10%の消費税
200万円以下 物件代金の5%+10%の消費税

また、売りに出されている中古住宅には、不動産業者が個人から物件を買い取り、大規模なリフォームを実施しつつ販売する再販物件などと呼ばれる物件が存在します。

リノベーションマンションなどがそれに該当し、再販物件には、建物部分の販売価格に消費税が掛かるため注意してください。

ただし、再販物件は不動産業者が直接販売することとなるため仲介手数料は不要です。

▲ 目次に戻る

5. 傷などを気にせず気楽に生活できる

新築を購入すると一世一代の買い物をした気分になり、建具にちょっとした傷が付いたり、窓ガラスが汚れただけで気になります。

また、最近は無垢のフローリングが使われた新築が人気ですが、鍵を落としただけで床が凹んでしまい憂鬱になります。

これに対して中古住宅は程よく使い込まれているため、ちょっとした傷などを気にせず毎日を気楽に過ごせます。

擦り傷や汚れなどを気にせず暮らせることが、中古住宅のメリットのひとつです。

犬や猫などのペットの飼育を希望される方も、中古住宅を購入した方が賢明かもしれません。

▲ 目次に戻る

まとめ - 人生は新築だけが全てではない

中古住宅と新築の選択に迷う方へ向けて、中古住宅のメリットをご紹介しました。

中古住宅には安くて広い、住宅ローンの返済が楽、固定資産税が安い、購入時に消費税が掛からないなどのメリットがあります。

中古住宅と新築の選択に迷う方がいらっしゃいましたら、ぜひご参考になさってください。

話は変わりますが、国土交通省の資料によれば、住宅の平均寿命はイギリスが81年、アメリカが67年であり、日本はなんと27年とのことです。

国土交通省の資料

日本の住宅の平均寿命は27年

出展:国土交通省の資料「住宅・不動産、観光等の分野における消費・投資の拡大」の69ページ

このデータには、一戸建てやマンションなどの区分が記されていません。

よって、このデータだけで日本の住宅の平均寿命を語ることはできませんが、それにしても短すぎます。

27年で寿命が尽きるのであれば、35年などの住宅ローンを組みつつ高額な新築を購入することはナンセンスであり、あまりに困難です。

よって、住宅の購入を希望する場合は、ぜひ中古住宅もご検討ください。

なお、冒頭で私も中古住宅を購入した経験があるとご紹介しましたが、私は2度購入し、2度とも失敗しています。

失敗の原因は、中古住宅の建物にあったのではなく、その物件が建つ周辺環境が好ましくないことが理由でした。

周辺環境の瑕疵(欠陥)は、新築でも中古住宅でもあるものです。

つまり、中古住宅の購入に2度失敗した経験がある私からすれば、新築であっても中古でも住宅はさほど変わらず、家を買うときは周辺環境を慎重に確認することが最も重要であるというわけです。

これは、中古住宅で失敗した私から、住宅の購入を希望する皆さんに贈ることができる最大のアドバイスかもしれません。

ご紹介した中古住宅のメリットが、住宅の購入をご検討される皆様に役立てば幸いです。失礼いたします。

最終更新日:2021年3月
記事公開日:2019年9月

▲ 目次に戻る