住宅ローンの種類とメリット

住宅ローンの種類とメリット

住宅ローンは様々な商品があり選ぶのに苦労しますが、実は3種類しかありません。

これから住宅ローンのご利用を希望される方へ向けて、住宅ローンの種類とメリットをわかりやすく簡単にご紹介しましょう。

目次

住宅ローンは3種類しかない

まずは、住宅ローンの種類をご紹介しましょう。

筆者がこの記事を作成する2021年6月現在、価格COMで住宅ローンを検索すると約280もの商品がヒットしますが、住宅ローンはフラット35、民間ローン、財形住宅融資の3種類だけです。

住宅ローンの種類

  • フラット35
  • 民間ローン
  • 財形住宅融資

住宅ローンは、3つの種類のいずれかに該当します。

ここから、3つの種類の住宅ローンの詳細とメリット、デメリットをわかりやすく簡単にご説明しましょう。

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1. フラット35

まずは、1つめの種類であるフラット35のご紹介です。

フラット35とは、国土交通省が所管する住宅金融支援機構と民間の金融機関が提携しつつ貸し出す、誰もが1度は聞いたことがある国民的な住宅ローンです。

フラット35は日本中のほぼ全ての銀行で取り扱いますが、どのフラット35も同じであり、その銀行を受付窓口としつつ住宅金融支援機構が住宅購入資金を貸し出す住宅ローンとなっています。

住宅ローンの種類のひとつであるフラット35とは?

フラット35のメリットとデメリットは以下のとおりです。

フラット35のメリット

フラット35は国民的な住宅ローンであり、他の種類の住宅ローンより審査が通りやすいのが最大のメリットです。

また、住宅ローンは種類を問わず必ず金利が設定されますが、フラット35は固定金利タイプとなっています。

金利とは借り入れ金にかかる利子の割合であり、高ければ支払う利子が多くなり低ければ少なくなります。

たとえば、金利が1%に設定されている住宅ローンで3,000万円を借りつつ35年で返済する場合は559万円の利子を上乗せして合計3,559万円などを返済するといった具合です。

また、金利が1.5%の住宅ローンで3,000万円を借り入れして35年で返済する場合は861万円の利子を上乗せし、合計3,861万円などを返済しなくてはなりません。

そして、住宅ローンの金利には固定金利タイプと変動金利タイプがあります。

固定金利タイプは、完済まで金利が変わりません。

これに対して、変動金利タイプは定期的に金利が見直され、景気が良くなれば金利が上がります。

返済途中に金利が上がれば返済額が増えることとなりますが、フラット35は固定金利タイプだけに完済まで金利が変わらず、返済額が増えることがありません。

そのため、フラット35は返済計画が立てやすく、これもフラット35のメリットのひとつとなります。

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フラット35のデメリット

フラット35は審査の基準が穏やかで通りやすく、固定金利タイプで返済額が増えることがないのがメリットです。

しかし、フラット35はそもそもの金利が高く設定されています。

筆者がこの記事を作成する2021年6月現在、フラット35の金利は1.36%などですが、フラット35以外の住宅ローンの金利は低ければ0.5%などです。

また、フラット35は日本中のほぼ全ての銀行から申し込むことが可能ですが、銀行によって金利や諸費用が異なるなど制度が複雑です。

さらに、フラット35は新築、中古住宅を問わず利用することが可能でありつつも、中古住宅を購入する場合は一定の耐震基準を満たすなどの高品質な物件を購入する際しか利用できません。

これらがフラット35のデメリットとなります。

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2. 民間ローン

つぎに、2つめの種類である民間ローンをご紹介しましょう。

住宅ローンにおける民間ローンとは、メガバンクや地方銀行、信用金庫、労働金庫など、全国各地の民間の金融機関が独自に商品化する形式に囚われない自由な住宅ローンです。

フラット35は住宅金融支援機構と銀行が提携しつつ住宅購入資金を貸し出しますが、民間ローンはその商品を商品化する銀行が独自に貸し出します。

また、フラット35は固定金利タイプですが、民間ローンは主に変動金利タイプとなっています。

住宅ローンにおける民間ローンとは

民間ローンのメリットとデメリットは以下のとおりです。

民間ローンのメリット

民間ローンの最大のメリットは、フラット35より金利が低いことです。

この記事の「フラット35のデメリット」にてご紹介したとおり2021年6月時点におけるフラット35の金利は1.36%などですが、民間ローンは0.5%などからとなっています。

1.36%の金利で3,000万円を借り入れつつ35年で返済する場合の総返済額は3,775万円などですが、0.5%であれば3,272万円などと大幅に安くなります。

金利が低いことが、民間ローンのメリットです。

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民間ローンのデメリット

フラット35は完済まで金利が変わらない固定金利タイプですが、民間ローンは景気が良くなれば金利が上がる変動金利タイプの商品が多数を占めます。

民間ローンの中には10年間金利が変わらないことを謳う「10年間固定金利タイプ」などの商品を見かけますが、それも10年後に金利が見直されるだけの変動金利タイプです。

バブル崩壊後の日本の景気から鑑みて金利が上がる可能性は極めて低いと考えられますが、万が一でも金利が上がれば総返済額が増えることとなります。

これが民間ローンのデメリットです。

また、民間ローンはフラット35より審査の基準が厳しく、これもデメリットのひとつとなります。

地方銀行が商品化する住宅ローンの審査基準は比較的穏やかですが、それでもフラット35より厳しく、メガバンクが商品化する住宅ローンは特に審査が難しい傾向があります。

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3. 財形住宅融資

最後に、3つめの住宅ローンの種類である財形住宅融資をご紹介しましょう。

財形住宅融資とは、財形貯蓄制度を導入する職場で働く方が利用できる住宅ローンです。

財形貯蓄制度とは給与から一定額が差し引かれ、差し引かれた額が貯蓄される制度であり、財形貯蓄を1年以上継続し、50万円以上の貯蓄残高があり、財形住宅融資の申し込み日から遡ること2年以内に貯蓄を行った方などが財形住宅融資を利用できます。

財形住宅融資の利用条件

財形住宅融資のメリットとデメリットは以下のとおりです。

なお、フラット35は固定金利タイプ、民間ローンは主に変動金利タイプですが、財形住宅融資は5年間金利が変わらない「5年間固定金利タイプ」となっています。

財形住宅融資のメリット

財形住宅融資は、フラット35より金利が低いのがメリットです。

筆者がこの記事を作成する2021年6月時点におけるフラット35の金利は1.36%などですが、財形住宅融資は0.72%などと低くなっています。

また、常時雇用される労働者数が300人以下の職場で就業する方や、18歳以下のお子様を扶養する勤労者の方は、さらに金利が0.2%引き下げられます。

このようにフラット35より金利が低く、働く方に優しいことが財形住宅融資のメリットです。

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財形住宅融資のデメリット

フラット35は最高8,000万円まで、民間ローンは最高1億円などまで借り入れできますが、財形住宅融資の借り入れ可能額は財形貯蓄残高の10倍以内であり、最高でも4,000万円となっています。

このように借り入れできる金額が少ないことが、財形住宅融資のデメリットです。

また、財形住宅融資は返済開始から5年間金利が変わらない「5年間固定金利タイプ」ですが、言い方を変えれば5年後に金利が見直される変動金利タイプです。

変動金利タイプは景気が良くなれば金利が上がる可能性があり、それも財形住宅融資のデメリットのひとついえます。

なお、財形住宅融資は借り入れできる金額が少ないのがデメリットですが、フラット35と併用することにより借り入れ額を引き上げることが可能です。

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まとめ - いずれの住宅ローンも保証人は不要

住宅ローンの種類とメリットをご紹介しました。

住宅ローンは多種多様で難解という印象を受けますが、フラット35、民間ローン、財形住宅融資の3つの種類しかありません。

3つの種類の住宅ローンのメリットなどをまとめると以下のとおりです。

住宅ローンの種類とメリット

種類 特徴 メリット
フラット35 住宅金融支援機構と銀行が提携しつつ貸し出す固定金利型の住宅ローン 審査の基準が穏やかであり、固定金利タイプで返済計画が立てやすい
民間ローン 民間の金融機関が独自に商品化する住宅ローンであり、変動金利タイプが多数を占める フラット35より金利が低い
財形住宅融資 職場で財形貯蓄を行う方が利用できる5年間固定金利タイプの住宅ローン 労働者数が300人以下の職場で勤務する方や子育て世帯の方は特に金利が低くなる

住宅ローンの種類とメリットをお調べの方がいらっしゃいましたら、是非ご参考になさってください。

なお、住宅ローンを利用する際は保証人が必要であると考えがちですが、フラット35、民間ローン、財形住宅融資のいずれも原則として不要です。

フラット35は保証人が不要であり、民間ローンは専門会社が保証を請け負い、財形住宅融資は保証人が不要、または財形信用保証などに保証を委託します。

住宅ローンは借り入れ金額が大きいため保証人を立てることが難しく、保証会社や財形信用保証などに保証を委託しつつ資金を借り入れます。

ご紹介した内容が、住宅ローンの種類をお調べになる皆様に役立てば幸いです。失礼いたします。

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